体験ダイビングにフルフェイスマスクがおすすめな理由

ダイビング用フルフェイスマスク

フルフェイスマスク の二つのメリット

フルフェイスマスクはいくつもメリットがありますが、体験ダイビングに参加するゲストにとって次の二つはとても大きなメリットだといえます。

  • マスクに水が入りにくい
  • 確実に呼吸が確保される

マスクに水が入りにくい

正しく整備され、正しく装着されたフルフェイスマスクにはほとんど水が入りません。
水が入らない理由はマスクと顔の密着によるものですが、マスクとレギュレーター(写真の口元にある黒い呼吸装置)が一体化しているということも大きく貢献しています。
フルフェイスマスク はフリーフローする
ダイバーならだれでもレギュレーターのフリーフローを経験したことがあるはずです。フリーフローはレギュレーターの空気の出口を上向きにして水に沈めると起きる、空気が出っ放しになる現象です。これは故障ではなく構造上の特性というべきものですが、レギュレーターが一体化したフルフェイスマスクでも同様の現象が起こります。そこでこんな実験をしてみました。
画像をクリックすると新しいタブで動画が始まります。
実験動画の最初の場面は通常のレギュレーターがフリーフローしている映像です。その後の映像はフルフェイスマスクと顔のシール部分に指を入れて隙間を作る実験です。

フルフェイスマスク ダイビング実験

フルフェイスマスクと額の間に隙間を作ると隙間から空気が漏れ始めます。漏れる空気の勢いがあるために水は隙間から入ってきません。マスクと頬の部分に隙間を作っても同じ現象が起こります。フルフェイスマスク ではレギュレーターより水面に近い部分であれば、どこに隙間を作っても同じ現象が起こるのです。

フルフェイスマスク ダイビング実験

顎の横に隙間を作っている映像では若干水が入っています。顎はレギュレーターより低い位置にあるため、フリーフローしにくいこと、顎周りは顔の形によっては隙間ができやすいことが原因と考えられます。被験者になった田中インストラクターは次のように話してくれました。

「顎に隙間を作った時は少し水が入りました。でも、入った水は唇までは届きませんでした。息を吐いたら、水は出ていってしまいました。」

フルフェイスマスクは水が入りにくく、仮に入ったとしても排気と共に排水される仕組みになっているので、きちんと整備され、顔の形に合っており、正しく装着されたフルフェイスマスクは、事実上、水の侵入はほとんどないと考えて良いと思います。

確実に息ができる

これは説明する必要がないかもしれません。フルフェイスマスク には呼吸装置であるレギュレーターが一体で装備されていますから、口元からレギュレーターが外れるということが起きません。空気がある限り呼吸は確保されています。

このようにフルフェイスマスクは、初めてダイビングする人の多くが抱える「マスクに水が入ったらどうしよう?」「きちんと息ができるのかしら?」という不安を取り除いてくれる体験ダイビングに最適なマスクだということができます。

「体験ダイビング楽しかったね!」という感想が体験ダイビングの答えだとすれば、フルフェイスマスクを使わない手はありません。

フルフェイスマスク のデメリット

フルフェイスマスクにはメリットが多いのですが、デメリットがないわけではありません。

顔がフィットしないと使えない

子供のように顔が小さい場合は、フルフェイスマスク と顔がフィットしないことがあります。このような場合はフルフェイスマスクを使用することができません。

※ このような場合、当センターでは通常のマスクとレギュレーター(呼吸装置)をご利用いただきます。

エア切れの手順が複雑

フルフェイスマスク は顔から外れないように、顔とマスクをしっかりとベルトで固定します。このことがフルフェイスマスク の安全性や快適性を高めているのですが、空気切れになった場合はマスク全体を顔から外す必要あります。これは一般的なレギュレーターを口から外すことよりも複雑な作業になります。そのため、フルフェイスマスク を使用する場合は「十分な空気を携帯すること」「空気の残量をこまめに把握すること」が大変重要になってきます。

※ 体験ダイビングの場合はフルフェイスマスクか否かに関わらず、インストラクターがお客様の空気管理をしますのでエア切れの心配はありません。

参考:フルフェイスマスクの利点と問題点 PADI フルフェイスマスクSPインストラクターガイドより
利点
1、楽な呼吸。歯でマウスピースを維持する必要がないため、より自然で、顎の疲れを削減でき、鼻呼吸が楽にできる。
2、バディやサポートチームとのコミュニケーション。コミュニケーションデバイスを備えている場合、フルフェイスマスクはダイバーがお互いに会話することができる。そのため、フルフェイスマスクは、水中でバディ、水面ではサポートスタッフとコミュニケーションをとるパブリックセーフティダイバーにとって不可欠である。
3、冷水域でのダイビング。ある種の冷水環境では、肌の十分な露出保護なしでは身体的に寒すぎてダイビングができない。ドライスーツは体の熱、フードは頭の熱を維持し、フルフェイスマスクは顔全体をカバーする。
4、汚染環境。多くのレクリエーショナルダイバーは、汚染物質が多い水域でダイブをすることはないだろう。しかし、パブリックセーフティダイバーやコマーシャルダイバーは、摂取したり、肌に触れたりすることで害が及ぶような汚染された水域で定期的にダイブを行う場合がある。パブリックセーフティダイビングに向けての技術向上の一環としてフルフェイスマスクダイビング を学んでいる場合、フルフェイスマスクであれば汚染物質からの保護になり、またパブリックセーフティダイビングに特化したトレーニング時に汚染環境についてより学習することができる。
5、生理的利点。フルフェイスマスクダイバーが水中で意識を失った場合、マスク内の空気のスペースが多いため、救助時に役にたつ。また、(口でセカンドステージレギュレーターを保持することが難しい)総入れ歯のダイバー、障害のあるダイバー、顎関節症のダイバーには特に有効である。
6、楽しい!フルフェイスマスクを使用してのダイビングは、従来のマスクを使用してのダイビングとは違った経験になる。バディとコミュニケーションが取れるようになれば、フルフェイスマスクを使用してのダイビングは楽しいものとなる!安全面での利点と潜在的な3つの問題点
利点
意識を失った場合、フルフェイスマスクは標準マスクにはない利点がある。シリンダー内に残っている十分なガスが供給され、マスクシールは変わらず、器材は通常どおりに機能するので、たいてい呼吸をすることができる。
潜在的な問題点
1、水面で反応がないダイバー。空のガス源をつけたままの反応がないフルフェイスマスクダイバーのマスクを第三者が外さなかったり、外すことができなかったりする場合は、窒息の可能性が高い。
2、二酸化炭素の保有と蓄積。フルフェイスマスクの内容積はかなりの高容量であるため、特にゆっくり深く呼吸できない場合は、二酸化炭素が蓄積する可能性がある。これは、より多くのデッドエア(死腔)による不十分なエア交換が原因である。これは大半のフルフェイスマスクが、デットエアの影響を削減するデザインに欠けているためである。これがひとつ目の欠点である。
3、より複雑なガスの共有。エアが少ない場合やエア切れなどの緊急時では、一人以上のバディがフルフェイスマスクを使用している場合、ガスの共有がより複雑になる。共有されたガスを受け取るためには、(例外はあるが)大半のフルフェイスマスクは外す必要がある。これによって、標準マスクを装着し、自分の口に予備の空気源を持ってこようとする間、ガス源がないだけではなく、視覚が不十分な状態でいなければならない。
ご注意:この記事は弊社が使用する整備済みのフルフェイスマスクでの実験をもとに作成しました。整備状態や機種によっては記事の内容と異なる場合があります。
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