体験ダイビングを120%楽しむためのコツ

ダイビングは楽しい!

息は吐くもの

初めてスクーバで呼吸をする人の中には一生懸命に息を吸って息が吸えなくなる人がいます。

「吸う前にきちんと息を吐いていますか?」と尋ねると、「息を吐くんですか?」という答えが返ってきたりします。今ご自宅でこの記事を読んでいる方はもうお分かりだと思いますが、この人は息を吐かずにどんどん吸おうとしていたのです。

呼吸は「吐く」と「吸う」の繰り返しですから、吐かずに次の息は吸えません。

では、私たちはどのようにして息を吐いているのでしょうか。

息を吐く(呼気)過程は、運動中でない限り受動的に起こります。肺と胸壁には弾力性があり、吸入時に能動的に伸ばされるため、呼吸筋がゆるんだときに肺や胸壁は自然に元の形に戻り、肺から空気が吐き出されます。そのため、安静時であれば、息を吐くのに努力は必要ではありません。MSDマニュアル家庭版「呼吸の制御」から引用

このように息を吐くという行為は、ただ力を抜くだけのことなのです。

でも、「これからダイビングだ!」と気合が入ってしまったら、力を抜くのが難しいかもしれません。そんなときには「フーッ」と声に出して言ってみましょう。息を吐くことで声は出ますから、必ず次の息を吸うことができます。

スーパーマンになる

人間は立ち姿勢で生活しています。

歩くときはもちろん、椅子に座っているときも腰に手を当てて牛乳を飲むときも、背骨は地面に対して垂直になっています。この姿勢は二足歩行のヒトが重い頭部を効率よく支える姿勢ですから、全ての人の自然な姿だと言えます。人生経験が長い人ほど、この自然な姿はしっかり身についています。

ダイビング初心者の多くは、毎日慣れ親しんだこの立ち姿勢を水中に持ち込んでしまいます。

水中で立ち姿勢をとると、ダイバーは後ろにひっくり返ってしまいます。それは背中に重いシリンダー(タンク)を背負っているからです。陸上であれば素早く足を引いて体を支えることができますが、水中では素早く動くことができません。水の抵抗は空気の抵抗と比べて800倍も大きいからです。

さらに水中を立ち姿勢で前に進むことは大変困難です。立ち姿勢は水の抵抗を最大限大きくしてしまうからです。ですから、ダイバーにとってはスーパーマンのような姿勢が最も水の抵抗が小さく、重いタンクも背中に乗って安定した姿勢だといえるのです。

この記事の冒頭に掲載した体験ダイバーの写真。とても楽しそうですが、よくよく見ると彼女はきれいに水平姿勢をとっています。さらに彼女は前を見るために顔を大きく持ち上げています。陸ではとても不自然ですが正しい水中姿勢。潜り始めたらすぐにスーパーマン気分になりましょう。寝る前にベッドで練習してくださいね。

泳いでみる

耳抜きが上手くいったら、さっそく泳いでみましょう。
水に入って水中環境に慣れてきたら、バタ足のように足をバタバタさせてみてください。きちんとスーパーマンの姿勢になっていれば、あなたはゆっくりと前に進み始めることでしょう。思ったようになかなか進めなかったり、ちょっとバランスを崩してしまうかもしれませんが、これもダイビングの面白さの一つです。上手に動けば、谷の隙間に入り込んだり、谷の上を飛び越えたり、ドローンの映像のような景色を楽しむことができるはずです。
水中では息が切れるほどバタバタ泳ぐ必要はありません。必死に泳いでも大してスピードは出ませんし、何より空気がすぐになくなってしまいます。でも、じっとしていてもつまらないので泳いで散歩に出かけましょう。(じっとしていて十分満足な人もいるかも)

耳抜きのコツ

そして体験ダイバーにとって一番気になるのが耳抜き。
宮古島に遊びにきた人なら、飛行機の下降中に全員耳抜きをしてきたと思うのですが、それでもやっぱり耳抜きは気になるようです。耳抜きについては別の記事にまとめてありますからそちらを是非お読みください。
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この記事をイメージトレーニングして、体験ダイビングを120%楽しんでくださいね。
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